





すでにクラウドはキャズムを超えた
「クラウドサービス」や「SaaS」が、様々なメディアを賑わし始めて久しくなります。特にIT業界の中では、これらはすっかり標準語となったのではないでしょうか。
実際に、これまで一度もGoogleのサービスを利用したことが無い、という方はほとんどおられないと思います。定義がどうあるべきか、という以前に、いつの間にみんな知らずにクラウド/SaaSを利用している時代になった―そう考えると、SaaSだ、Webサービスだ、と言葉を区分させること自体の意味が無くなり始めていて、今や、何となく全部まとめて「クラウドサービス」なのかもしれません。
クラウド/SaaSの時代と、流通・販売の現場で
さて一方で、IT業界でビジネスを行っている側、特に流通・販売の立場に立ってみれば、やはり使う側の自然な「クラウド化」とは違った側面、特にこれまでのビジネスの構造をどう変革させ、時代についていけばよいのか、という悩みがあろうかと存じます。
誤解を恐れずストレートに申し上げるならば、クラウド/SaaSの時代に流通・販売の立場は不要になってしまうのではないだろうか?という危機感、と言えるかもしれません。
流通・販売の役割はなくならない
もちろん、これまで有償、特に売り切りで販売していたハードウェアや、ソフトウェア、導入支援や保守サービスといったものが、クラウド時代になったからといってすぐに無償になったり、なくなってしまったりはしないでしょう。とはいえ、クラウド/SaaSの新しい製品はどんどん世の中に現れつつありますし、月額や従量課金といった価格体系や、インストール不要の利用形態など、これまでにはない販売・取次の形が求められています。いずれは、ハードやソフトの供給元から販売ルール自体がすっかり置き換えられる日も近いのではないでしょうか。そうなってしまう前に、新しい時代に対応し、自分たちはどうやってビジネスをし、勝ち抜くのかを考える、ということが、流通・販売の現場での喫緊の問題であるように見受けられます。
その反面、いかに顧客満足度を高めて製品を利用してもらうかを考えた場合、製品ベンダー側、顧客側の双方とも、流通・販売に期待する部分は、クラウド/SaaSにおいても実は非常に大きなものがあります。一見、クラウド/SaaS製品は直販を指向し、流通・販売側が危惧するように、「中抜き」のビジネスモデルを加速するように思われがちですが、殊に法人向けの市場では、あながちそうとも言えないのです。
そもそも法人顧客に対しては、顧客それぞれのニーズに合わせたサポートが必要な場合が多くあります。また、日本の商習慣においては、地域や地元の企業との関係や、企業グループ内にある関連IT子会社の役割などもあり、クラウド/SaaS=直販のような単純な図式だけで成り立つ、とは、一概には言えません。
確かに、コンスーマ向けのSaaS製品には、家電のように簡易な利用法を指向するものも増えてきていますし、そういった製品は本質的に、説明やサポートを省力化した直販型へのシフトは可能かと思います。しかし、企業向けの製品となれば、それらの用途からみても、過剰な単純化を進めことはそもそも難しく、さらに、そういった製品は専門性の高い知識やサポートがあってこそ、市場内で成り立ってゆくことができるのです。それゆえ、海外や日本の限定的な拠点(多くの場合は東京)から製品やサービスを自分で直接やりとりするより、近くの信頼のおける企業や販売店からサポートを受けたい、何かあった時の安心を得たい、というニーズは、これからも必ず存在し続けるのではないでしょうか。この点をみると、多少、医療と似ているのかもしれません。大学病院は何でもそろって安心な面もあるけれど、やはり夜中に子供が病気になったときは、近所にある病院に掛り付けのお医者様に診てもらいたい、というニーズにも相通ずるところがあるように思います。
実はここが、SaaSplatsをご提案する目的であり、原点でした。
クラウド/SaaSがすべて直販を指向してしまい、販売・流通の機能がIT市場から不要になってしまうのではないか、という危惧の中にも、そうではなく、特に法人市場においては、販売・流通の機能はクラウド時代においても求められていくのではないか、と感じております。
クラウド/SaaS製品、特に海外ベンダ・国内大手ベンダのものには新しさや規模的なアドバンテージを感じますし、直販を指向されてしまい、「中抜き」のビジネスモデルが加速されるようなイメージもあります。しかし、地域や中小の顧客の‘近所の掛りつけIT企業’が、きちんと顧客に届けてこそ、さらに満足度が高まるはずなのです。言うならば、これまでのIT商材と同じように、同じ顔の方々が、新しいクラウド/SaaS製品も取り扱えるようになる―これが、クラウド/SaaS製品のスムースな離陸を手助けするとも考えられます。
「所有から利用へ」の流れの中で求められる「サービスの流通網」
これを実現するためには、これまでの物販の流通構造を、クラウド/SaaS製品が推し進める「所有から利用へ」の流れの中で求められる「サービスの流通網」へと対応させてゆくことこそが、重要なポイントではないでしょうか。
それが、SaaSplatsです。
SaaSplatsが実現することは「クラウド/SaaS製品の流通網・販売網の構築」ですが、まず大きな特徴として、流通・販売の立場で全く手間なくクラウド/SaaS製品を新たに取り扱うことができる、という点が挙げられます。
流通・販売の立場を手助け
SaaSplatsでは、無料で申込むだけで、登録されたクラウド/SaaS製品を自社の商品のように取次販売をすることができます。取次販売といっても、よくある最初限りの紹介モデルではなく、継続的に取次料を得られるモデルです。これは、自社専用の管理画面(MySaaS)を顧客に提供し、契約状況や課金決済の状況をいつでも確認できる機能を提供することにより実現されています。また、クラウド/SaaS製品では課金業務や事務作業が煩雑になりがちですが、これらはSaaSplatsを運営するビープラッツ㈱の一括アウトソーシングサービスが無料で受けられますので、手間もかかりません。
ベンダーにとってもメリットが
一方、ベンダーの立場からも、SaaSplatsでは大きなメリットを享受できます。
自分が開発したクラウド/SaaS商品も、SaaSplatsに商品登録することによって、流通・販売の立場で参加している方々に取り次いでもらうことが出来るようになるほか、自社の流通・販売網も独自に構築することもできます。
市場の活性化を目指して
このように、SaaSplatsは、クラウド/SaaSベンダー(サービス供給者)、流通会社(地域のコア販売企業など)、販売店(顧客に取次する会社)、顧客といった多重階層でのご利用を前提としています。そのため、使い方や参加する立場によって、地域限定のサービスの流通網や、複数ベンダ製品の組み合わせ販売など、ビジネスモデルの構築が自由自在なのです。
当社はそもそも、クラウド/SaaSという新しい商材を、日本の商習慣にあわせてどう効率的に流通するべきか、というテーマに取り組んでいる会社です。IT 業界に携わる皆様の中で、クラウドというITビジネスの変革に受け身ではなく、プレイヤーとして挑むための基盤として、自由な発想で SaaSplatsが活用されてゆくことを楽しみにしております。






